【中学国語】今昔物語集のポイント・練習問題

中学国語の古典「今昔物語集」についてまとめています。「今昔物語集」は、平安時代の末期、前九年の役・後三年の役や保元・平治の乱などが起きた荒れた時代に編集されたものです。「今は昔、」の書き出しですべての物語が書かれていることからその名前が付けられています。高校入試でも頻繁に取り上げられる古典であり、ストーリーも非常に面白いのが特徴です。

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今昔物語集のポイント

冒頭は「今昔(訳:今となっては昔のことだが)」で始まり、最後は「と、なむ語り伝えたるとや(訳:〜と、このように語り伝えられているのだという」)という結びの句で終わるのが特徴です。

多くの物語が収められていますが、大きく3部構成となっており。第1部がインド編、第2部が中国編、第3部が日本編となっていて、様々な説話が集められています。

説話集なので、まずは本文をしっかりと熟読し、話の流れをつかむことが重要です。どんな人物が出てきて、どんなストーリー展開になっているのかがつかめればおのずと答えが導き出せます。

【練習問題】今昔物語集『実因僧都』

次の古文を読んで、後の各問いに答えよ。

今は昔、比叡山(ひえのやま)の西塔に実因僧都(じついんそうづ)といふ人❶有りけり。小松の僧都とぞいひける。顕密の道に付きて止む事無かりける人なり。それに、いみじく力有る人にて有りける。僧都、昼寝❷したりけるに、若き弟子(でし)ども❸、師の力有る由(よし)を聞きて、試みむがために、くるみを取り持て来たりて、僧都の足の指十が中にくるみ八つをはさみたりければ、僧都はそら寝をしたりければ、打ち任せてはさまれて後、寝延びをするやうに打ちうむめて足をはさみければ、八つのくるみ❹一度にはらはらと砕けにけり。

〔口語訳〕今は昔のこと、比叡山の西塔に実因僧都という人がいた。人々は小松の僧都と呼んでいた。顕教と密教の両道にわたって、このうえなくすぐれていた人である。そのうえ、(  )力持ちであった。
僧都が昼寝をしていたときに、若い弟子たちが、師の力持ちであることを聞いてためすために、くるみを持ってきて、僧都の足の指十本の間にくるみを八つはさんだところ、僧都は気づいてたぬき寝入りをしていたので、するとおりにはさませておいてから、寝たまま伸びをするように、「う、ううん。」とうめいて足をはさみつけると、八つのくるみは一度にバリバリと砕けてしまった。

(1)原文中の下線部ア~ウを、現代仮名遣いに直してかけ。

(2)口語に訳すとき、原文中の❶~❹にはどのような助詞が補われるか。それぞれひらがな一字で書け。

(3)口語訳の文中の(  )に入る、原文中の下線部①いみじくの意味を書け。

(4)原文中の下線部②したりたればについて、次のⅰ、ⅱの場合の意味の違いを書け。

(5)原文中から、係り結びが用いられている部分を書きだしなさい。

【解答】

(1)ア:いう人  イ:いいける  ウ:ように

(2)❶  ❷を  ❸  ❹

(3)ものすごい(大変な)

(4)ⅰ:していたので  ⅱ:したならば

(5)僧都とぞいひける

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