【中1理科】堆積岩と火成岩のポイント

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中学1年理科。今日は大地の変化の単元で登場する岩石についてまとめてみました。ここはしっかりと覚えるだけで得点にすることができるところです。頑張って覚えましょう。

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岩石の分類

中学理科で登場する岩石は、そのでき方によって、大きく次の2種類に分類できます。

岩石の種類堆積岩堆積物が水の中で押し固まってできる岩石。
火成岩マグマが冷え固まってできる岩石。

でき方が全然違いますので、まずはこの2つに分類できることをしっかりと覚えておきましょう。

堆積岩の特徴

堆積岩は、水の中で堆積した(降り積もった)泥や砂などが押し固まってできる岩石です。したがって、水で流されるときにぶつかり合って角が取れて粒が丸くなっているという特徴があります。

堆積岩の粒の特徴

さらに、堆積するときに化石が入ることがあります。積み重なって固まるときに生物の死がいも固まって化石化することがあるのです。

堆積岩の特徴❶岩石をつくっている粒が丸みを帯びている。
❷化石を含むことがある。

火成岩の特徴

それに対し、マグマが冷えてできる岩石である火成岩は、丸い粒が見られません。マグマが結晶化した角ばった粒(鉱物)をもっているのが特徴です。

火成岩の粒の特徴

化石が火成岩に入ることはありません。マグマが固まってできるのですから、生物が混じっても燃え尽きてしまうのです。

火成岩の特徴❶岩石をつくっている粒が角ばっている。
❷化石を含むことはない。

堆積岩の種類

堆積岩には次の6つがあります。岩石をつくっている粒の大きさで、れき岩、砂岩、泥岩。あとは何が押し固まってできているかで、石灰岩、チャート、凝灰岩に分類されます。

堆積岩の分類

れき岩

岩石をつくっている粒の直径が2mm以上の岩石です。ぶつかり合って粒が丸みを帯びています。

砂岩

岩石をつくっている粒の直径が2mm~0.06mmの岩石です。これもぶつかり合って粒が丸みを帯びています。

泥岩

岩石をつくっている粒の直径が0.06mm以下の岩石です。粒の大きさがわからないくらい小さいです。

凝灰岩

火山灰などの火山噴出物が降り積もって、押し固まってできている岩石です。陸上に堆積してできる岩石ですので、粒が角ばっているのが特徴です。過去に火山の噴火があったことを表します。

石灰岩

サンゴや貝などの生物の死がいが押し固まってできた岩石です。主成分は炭酸カルシウムなので、うすい塩酸をかけると二酸化炭素の泡が発生します。

チャート

放散虫という生物の死がいが固まってできた岩石です。主成分は二酸化ケイ素なので、岩石の中でも非常に硬く、うすい塩酸をかけても二酸化炭素は発生しません

堆積岩の種類❶れき岩…岩石をつくる粒の直径が2mm以上
❷砂岩…岩石をつくる粒の直径が2mm~0.06mm
❸泥岩…岩石をつくる粒の直径が0.06mm以下
❹凝灰岩…火山灰などの火山噴出物、火山の噴火
❺石灰岩…生物の死がい、主成分は炭酸カルシウム、塩酸で二酸化炭素
❻チャート…生物の死がい、主成分は二酸化ケイ素、塩酸で二酸化炭素発生しない

火成岩の種類

マグマが冷えてできる火成岩は、冷え固まる場所や冷え固まり方によって、次の2つに分類できます。

深成岩

マグマが地下深いところで、ゆっくりと冷えてできる岩石鉱物の結晶である斑晶が大きく育った等粒状組織というつくりをもっています。深成岩には次の3つがあります。

  • 花こう岩
  • 閃緑岩
  • 斑レイ岩

深成岩の等粒状組織

火山岩

マグマが地表や地表付近で、急に冷えてできた岩石が火山岩です。鉱物の結晶である斑晶が大きく育たず、石基というガラス質の部分と斑晶からなる斑状組織というつくりを持っています。

  • 流紋岩
  • 安山岩
  • 玄武岩

火山岩の斑状組織

火成岩の種類深成岩…マグマが地下深くでゆっくりと冷えてできる。等粒状組織。
(深成岩の種類…花こう岩・閃緑岩・斑レイ岩)
❷火山岩…マグマが地表や地表付近で急に冷えてできる。斑状組織。
(火山岩の種類…流紋岩、安山岩、玄武岩)

火成岩の覚え方

マグマが冷え固まってできる火成岩は、次のように覚えます。火山の単元で詳しく説明していますが、もう一度確認しておきましょう。

新幹線はカリアゲ!

新(深成岩)幹(花こう岩)線(閃緑岩)は(斑れい岩)カ(火山岩)リ(流紋岩)ア(安山岩)ゲ(玄武岩)!

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