混合物の分離、ろ過についての問題演習です。確認問題で基本を確認し、練習問題で実力をつけましょう。
ろ過の確認問題
- ろ紙の穴を通らないものをとり除く操作を何というか。
- ろ過の装置で、ろ紙をはめ込むガラスの器具を何というか。
- ろ過で使うろ紙は何回折るか。
- ろうとにろ紙をはめ込んだ後、ろ紙がろうとに密着するようにどうするか。
- ろ過で液体をろうとに注ぐとき、何を使って注ぐか。
- ろ過で、ろ紙を通過し出てきた液体を何というか。
- ろうとの先のとがった部分は、ビーカーのどこにつけるか。
- 溶け残りがある食塩水をろ過したとき、出てくるろ液は何という水溶液か。
確認
- ろ過
- ろうと
- 2回折る
- 水でぬらす
- ガラス棒
- ろ液
- ビーカーの壁
- 食塩水
【練習問題】ろ過
下の図は、溶け残りがある水溶液をろ過しようとしたものである。これについて、次の各問いに答えよ。
(1)図の中でろ過の操作の誤りが2つある。間違いを述べ、正しい操作を説明せよ。
(2)正しい操作で、溶け残りがある食塩水をろ過した場合、ろ液にはどのような液体が出てくるか。
(3)水に溶けている食塩の粒子の大きさをA、溶け残った食塩の結晶の大きさをB、ろ紙の穴の大きさをCとすると、A~Cの大小関係を式で表すとどうなるか。
(4)ろ過は混合物を分ける操作の一つである。次の中から混合物を別けている操作をすべて選び、記号で答えよ。
ア 分解 イ 蒸留 ウ 再結晶 エ 中和 オ 化合
【解答・解説】ろ過
(1)①ガラス棒を伝わらせて液体を注いでいないので、ガラス棒を使って液体を注ぐ。
②ろうとの先端のとがったほうをビーカーの壁につけていないので、ビーカーの壁につける。
液体がこぼれるのを防ぐために、ガラス棒を伝わらせて液体をろうとに注ぐ。また、ろうとのとがったほうをビーカーの壁につけることでろ過が早く終わり、液体が飛び散るのを防ぐことができます。
(2)食塩水
ろ過は溶け残りや水に溶けない物質を取り除く操作です。水に溶けている食塩はとり除けません。したがって、溶け残りがある食塩水をろ過しても、溶け残りが取り除かれるだけで、食塩水自体は変化しません。
(3)B>C>A
ろ紙の穴よりも大きい溶け残りの結晶はろ紙上に残り、ろ紙の穴よりも小さい水に溶けている食塩の粒子はろ紙の穴を通過します。
(4)イ、ウ
イの蒸留は、混合物を加熱し気体にし、冷やして再び液体としてとり除く操作です。沸点の違いを利用して混合物を別けています。ウの再結晶は混合物を高温の水に溶かし、温度を下げることで、温度による溶解度の差が大きい物質を血しょうとして取り出す操作になります。
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