【定期テスト対策問題】ロウの状態変化の問題です。
【問題】ロウの状態変化に関する質量・体積・密度の問題
[問題]下図のように、液体のロウをビーカーに入れ電子てんびんで質量を測定した。このとき、液体のロウの液面の位置を黒い線で記入した。その後、しばらく放置したところ、ビーカー内のロウが固まり固体となった。これについて、以下の各問いに答えなさい。
(1)この実験のように、物質が液体や気体に変化することを何というか。
(2)液体のロウが固体になったとき、液面のようすはどうなるか。上図のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。
(3)液体のロウが固体になったとき、電子てんびんの示す値はどうなるか。次の中から正しいものを一つ選び、記号で答えなさい。
ア 質量が小さくなった。
イ 質量が大きくなった。
ウ 質量は変化しなかった。
(4)液体のロウが固体になったとき、ロウの密度はどうなると考えられるか。
(5)次の文章は、温度により物質の状態が変わることについてまとめたものである。文章中の( )に適する言葉を、下の語群からそれぞれ選び、記号で答えなさい。
ア:気体 イ:固体 ウ:液体 エ:上がる オ:下がる カ:大きく キ:小さく
【解答・解説】ロウの状態変化に関する質量・体積・密度の解答
(1)状態変化
温度によって物質が固体↔液体↔気体と状態が変化することを状態変化といいます。状態変化では、物質の粒子の集まり方が変化するだけで、物質そのものの性質は変化しません。
(2)エ
普通の物質であるロウの場合、液体から温度が下がり固体に変化すると、体積は小さくなります。これは、物質の粒子の集まり方が変化し、密集して粒子が集まるからです。液体のときにつけた印よりも真ん中付近がくぼんで固まります。
(3)ウ
物質が固体・液体・気体と状態変化しても、物質の質量は変化しません。これは、粒子の集まり方が変化しているだけで、粒子の数自体は変化しないからです。
(4)大きくなる。
普通の物質であるロウが液体から固体に状態変化すると、質量は変化しないのに体積は小さくなります。したがって、1cm³あたりの質量である密度は大きくなります。
(5)①オ ②イ ③エ ④カ ⑤ア
状態変化は、物質の粒子の集まり方の変化です。温度が低いと粒子の運動が小さくなり、体積も小さくなります。逆に温度が高いと粒子の運動が激しくなり、その粒子間の間隔が広くなり、体積が大きくなります。
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