【定期テスト対策問題】根や茎のつくりの問題です。
【問題】根や茎のつくりの問題
下の図1はある植物の根の断面図で、図2は茎の断面図である。次の各問いに答えなさい。
(1)図1の根のつくりは、ある植物の根のつくりである。この植物は次のうちどの植物か。あてはまる植物を1つ選び、記号で答えよ。
ア トウモロコシ イ イヌワラビ ウ ホウセンカ エ ユリ オ アヤメ
(2)図1の根の断面図で、葉でできた養分が水に溶けやすい養分として移動している部分はAとBどちらか。記号とその名称を答えよ。
(3)(2)で選んだ部分は、図2の茎のつくりではア~ウのどこと同じか。
(4)図1のXは、若い根の先端付近に見られる細かい産毛のようなつくりである。このつくりの名称と、このつくりがあるおかげで、どのような利点があるのか簡潔に答えよ。
(5)図2は図1の植物の茎の断面図である。この植物を食紅入りの水差しに入れておいた場合、赤色に染まる部分はどこか。記号で1つ選べ。また、その部分はどのようなはたらきがあるか。この部分を通る物質名を2つ書いて答えよ。
【解答・解説】根や茎のつくりの解答
(1)ウ
根のつくりが大きな主根と、そこから出る側根になっているので、この植物は双子葉類だとわかる。この中で双子葉類なのはホウセンカのみである。トウモロコシ、ユリ、アヤメは単子葉類でひげ根である。イヌワラビはシダ植物である。
(2)記号:A 名称:師管
根の断面図の場合、水や水に溶けた養分を通す道管は中心付近に位置しており、葉でできた養分が通る管は外側にある。
(3)イ
茎の断面図の場合も根と同様に、道管が内側、師管が外側に位置する。道管と師管を合わせた物質が移動する管の束を維管束という。
(4)名称:根毛 利点:表面積が大きくなり、水や水に溶けた無機養分を効率よく吸収できる。
根毛は、若い根の先端付近に見られる産毛のような細かい根のような作りである。主根と側根の側根と混同しないように気を付けてください。根毛は根の表面積を広げ、効率的に水分や無機養分を吸収できるつくりである。また、土から根を抜けにくくするというはたらきもある。
(5)記号:ウ はたらき:水や水に溶けた無機養分を通す。
茎の断面図で、維管束の内側が道管、外側が師管である。道管は、根で吸収した水や水に溶けた無機養分を通す管である。師管は葉でできた養分が通る管である。
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