【定期テスト対策問題】化石と堆積岩の問題です。
【問題】化石と堆積岩の問題
下の図は、ある露頭に見られた地層のようすを表したものである。これについて、次の各問いに答えなさい。
(1)図の露頭に見られる石灰岩の層に、うすい塩酸をかけると何という気体が発生するか。
(2)砂の層にビカリアの化石が見られるが、ビカリアは、地層が堆積した地質時代を知る手掛かりになる化石である。このような化石を何というか。また、ビカリアと同じ地質時代の化石を、下のア~エから1つ選び、記号で答えよ。
ア サンヨウチュウ イ ナウマンゾウ ウ アンモナイト エ フズリナ
(3)石灰岩の層にサンゴの化石が見られることから、この地層が堆積した当時、どのような場所であったと推測できるか。簡潔に書け。
(4)サンゴの化石などは示相化石として利用される。示相化石として利用される生物には、共通してどのような特徴があるか。簡潔に書け。
【解答・解説】化石と地層の解答
(1)二酸化炭素
石灰岩は、サンゴや貝などの死がいが固まってできた堆積岩です。主成分が炭酸カルシウムになるので、うすい塩酸などの酸性の水溶液をかけると二酸化炭素が発生します。
(2)化石:示準化石 記号:イ
地層が堆積した地質時代がわかる化石を示準化石といいます。示準化石によって古生代、中生代、新生代などの地質時代がわかります。ビカリアは新生代第三紀の化石です。これと同じ新生代の化石はナウマンゾウになります。ナウマンゾウは新生代第四紀の化石です。サンヨウチュウは古生代、アンモナイトは中生代、フズリナは古生代の化石になります。
(3)暖かくきれいな浅い海。
サンゴは示相化石で、地層が堆積した当時の環境が、暖かくきれいで浅い海であったことを示しています。
(4)特定の環境や場所でのみ生息できる。
示相化石に利用されている生物は、特定の環境や場所のみに生息できる生物です。サンゴは暖かくてきれいな海、アサリやカキは浅い海、シジミは河口や湖、ブナは温帯の少し寒冷な場所であることを示しています。
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