【中学2年理科】肝臓と腎臓のポイント

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中学2年理科。肝臓と腎臓のつくりとはたらきについて学習します。肝臓のはたらきは多岐にわたりますが、中でも次の3つのはたらきが入試や定期テストに出題されます。腎臓には絶対に覚えておきたい2つのはたらきがあります。どちらも記述で書けるようにしておきましょう。

肝臓とは

肝臓とは、お腹の中心からやや右寄りにある、臓器の中でも最大の臓器です。レバーやフォアグラも動物の肝臓になります。

肝臓は「人体の化学工場」といわれるように様々なはたらきを担っています。しかも一番大きい臓器ですので、体の中で一番熱を出している臓器でもあります。

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肝臓のはたらき

入試や定期テストでよく聞かれるのが、肝臓のはたらき、中でも次の3つは超頻出です。

  1. 有害なアンモニアを無害な尿素に変える。
    細胞の呼吸で生じたアンモニアや養分と一緒に吸収してしまったアンモニアを無害な尿素に変える働きがあります。
  2. 胆汁をつくる。
    脂肪の消化を助けるはたらきがある胆汁をつくり胆のうに蓄えます。
  3. 養分を一時グリコーゲンとして蓄える。
    ブドウ糖などの養分をグリコーゲンとして一時蓄えます。

肝臓のはたらき

その他にも、人体にとって有害な物質を無害な物質に分解するはたらきや、熱を発生させ体温を維持するはたらきもあります。

肝門脈

小腸と肝臓は「門脈(肝門脈)」という血管でつながっていて、小腸を通った血液は必ず肝臓を流れるようになっています。これは、小腸で吸収してしまったアンモニアを無害な尿素に変えるためです。

肝門脈

肝臓に入る前の門脈を流れる血液にはアンモニアが多く含まれていますが、肝臓を通過したあとの血液にはアンモニアが少なく、尿素が多い血液が流れています。

肝臓のはたらきの確認問題

  1. 人体の化学工場と呼ばれている体の中で一番大きな臓器は何か。
  2. 肝臓では有害なアンモニアを無害な何につくり変えているか。
  3. 肝臓では脂肪の消化を助ける何という消化液をつくっているか。
  4. 3はどこに蓄えられるか。
  5. 肝臓と小腸は何という血管でつながっているか。
  6. 肝臓を流れる前の血液にはアンモニアが多く含まれ、肝臓を流れた後の血液には尿素が多く含まれている。このことから肝臓にはどのようなはたらきがあると考えられるか。

解答

  1. 肝臓
  2. 尿素
  3. 胆汁
  4. 胆のう
  5. 門脈
  6. 有害なアンモニアを無害な尿素につくりかえるはたらき。

腎臓とは

腎臓(じんぞう)とは、握りこぶしぐらいの大きさの器官で、腰のあたりに2つ存在します。腎臓は血液中の不要物をこし取り尿として排出するはたらきがあります。こし取られた不要物が尿になります。

血液からこしとられた不要物である尿は、腎臓につながっている輸尿管を通ってぼうこうに蓄えられます。

腎臓の2つのはたらき

腎臓には生命を維持するうえで非常に大切なはたらきが2つあります。次の2つのはたらきを覚えてください。

腎臓の2つのはたらき!❶血液中の不要物をこし取り、尿として体外に排出する。
❷血液の塩分濃度を調節する。

腎臓

腎臓は血液をきれいにしてくれるろ過装置になっています。したがって腎臓を通過した血液が不要物が少なくきれいな血液になりますろ過機能が十分にはたらかない場合は、人工透析といって病院で血液中の不要物をこしとる治療を受けることになります。

また、腎臓は血液の塩分濃度を調節するはたらきもあります。ヒトの血液の塩分濃度は0.9%になるように調節されています。

腎動脈と腎静脈

腎臓には2つの大きな血管がつながっています。流れる血液の向きと特徴も押さえましょう。

  • 腎動脈
    動脈ですから心臓から送り出される血液が流れています。
    不要物が多く含まれこのあと腎臓できれいにろ過されます。
  • 腎静脈
    静脈ですので心臓に戻る血液が流れています。
    不要物が少なく最もきれいな血液が流れています。

ろ過と再吸収

少し発展内容になりますが、腎臓の中では「ろ過」と「再吸収」という2つのはたらきが行われています。

腎臓 ろ過と再吸収

  • ろ過
    腎動脈から流れ込んできた血液をろ過する。必要なものも沢山ろ過されてしまう。
    アミノ酸やブドウ糖など必要な物質もろ過する。
    血球(赤血球・白血球)やタンパク質はろ過されない。
  • 再吸収
    ろ過されたもので必要なものを腎静脈を流れる血液中に戻します。
    ブドウ糖やアミノ酸はすべて再吸収される。
    水もほとんど再吸収される。

ろ過と再吸収が終わった後に残るのが「尿」です。尿はこの後、輸尿管を通り、ぼうこうに蓄えられます。

腎臓の確認問題

  1. 腎臓につながっている尿を通す管を何というか。
  2. 1につながっている尿をためる袋を何というか。
  3. 腎臓のはたらきを2つ答えよ。
  4. 腎動脈と腎静脈のどちらを流れる血液が不要物が少ないか。
  5. 腎臓では血液中の不要物をろ過したあと、必要なものをどうしているか。
  6. 腎臓のつくりは小腸の柔毛や肺の肺胞のように、何が大きくなるつくりになっているか。

解答

  1. 輸尿管
  2. ぼうこう
  3. 血液中の不要物をこし取り尿として排出する。
    血液中の塩分濃度を調節する。
  4. 腎静脈
  5. 再吸収
  6. 表面積

【理科問題】血液の循環と肝臓・腎臓

問題下の図は、血液の循環を表した図と、排出に関わる器官の図である。次の各問いに答えよ。

血液の循環

(1)左の図で、Aは何の器官を表しているか。

(2)血液がAを循環する場合、心臓のどの部屋から血液が送り出され、どの部屋に戻ってくるか。記号で答えよ。

(3)血液が、心臓→A→心臓と循環することを何というか。

(4)左の図の↔で表された部分を流れる血液の向きはアとイのどちらか。

(5)Cを通過した血液は、すぐにBに送られる。このCとBをつなぐ血管を何というか。

(6)(5)を流れる血液には、2つの物質が多く含まれる。下のア~エの中から、この2つの物質として適当な組み合わせを選んでいるものを1つ選び、記号で答えよ。
ア 酸素、二酸化炭素  イ ブドウ糖、アンモニア
ウ 脂肪酸、アミノ酸  エ アミノ酸、尿素

(7)血液がBを通過すると、血液中のある物質の濃度が低くなり、別の物質の濃度が高くなります。この2つの物質の名称を書け。

(8)左の図のDを拡大したものが、右の図である。この器官Dの名称と、右図のY、Zの名称を答えよ。

(9)吸収された、養分が図の全身の細胞に届くまでの道順を、Cを始まり、全身の細胞を最後として、左図中のA~D、a~dの記号を用いて表せ。

(10)Dの器官には、血液中の不要物をこしとるはたらき他に、どのようなはたらきがあるか。1つ簡潔に答えよ。

【解答・解説】血液の循環と肝臓・腎臓

(1)

血液は全身を流れた後(体循環)、必ず肺を流れます(肺循環)。

(2)bから送り出されcに戻ってくる

血液は右心室(b)から肺に送り出され、血液中の酸素と二酸化炭素が交換され、肺から左心房(c)に戻ってきます。

(3)肺循環

血液が、心臓→肺→心臓と循環することを肺循環といいます。

(4)

血液が全身を循環するとき、左心室(d)から送り出され、右心房(a)に戻ってきます。したがって、図中の血管内を血液は下向きに流れます。

(5)門脈(肝門脈)

小腸を流れた血液は、必ず肝臓に流れるようになっています。この小腸と肝臓をつなぐ血管を門脈といいます。

(6)

小腸を通過した血液は、柔毛の毛細血管で、ブドウ糖とアミノ酸の養分と、タンパク質が分解されたときに生じる人体に有害なアンモニアを多く含んでいます。

(7)濃度が低くなる物質:アンモニア 濃度が高くなる物質:尿素

小腸で吸収した有害なアンモニアは、肝臓のはたらきで、無害な尿素につくりかえられます。

(8)D:じん臓 Y:輸尿管 Z:ぼうこう

じん臓は、血液中の不要物をこし取り尿として体外に排出する器官です。じん臓でこしとられた不要物は、輸尿管を通りぼうこうに蓄えられます。

(9)C→B→a→b→A→c→d→全身の細胞

小腸で吸収された、ブドウ糖やアミノ酸等の養分は、肝臓に送られ、心臓に送られます。この後は肺循環を終えて、左心室から全身の細胞に送られます。

(10)血液中の塩分濃度を調節する。

じん臓は、血液中の塩分濃度を0.9%になるように調節するはたらきもあります。

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