中学1年理科。今日は地震について学習していきます。また、地震の大きな原因の一つであるプレートについても見ていきましょう。
地震の基礎知識
地震の発生した場所や、地震によって発生する波やゆれ、時間に関する知識になります。特に震度とマグニチュードの違いは大切です。
震源と震央
- 震源
地震が発生した場所。地下にある断層やプレートなどが震源となります。 - 震央
震源の真上の地表面のところを震央といいます。
震源から地震のゆれの観測地点までの距離を「震源距離」、地震で発生した波が、震源から同心円状に伝わっていくことも覚えておきましょう。
マグニチュード
地震の規模(エネルギー)を表すものがマグニチュードです。ゆれの大きさを表しているわけではないことに注意してください。マグニチュードは地震のエネルギーそのものを表しており、どれくらいの勢いで断層やプレートがずれたのか、どのくらいの範囲でずれたのかなどを現しています。
マグニチュードはMという記号で表します。マグニチュード(M)が1大きくなると、そのエネルギーは約32倍になることを覚えておきましょう。ということはマグニチュードが2大きくなると、エネルギーは32倍の32倍、つまり約1000倍になります。
- M1→M2 エネルギーは32倍
- M1→M2→M3 エネルギーは32倍の更に32倍の約1000倍
震度
観測地点でのゆれの程度を震度といいます。震源に近いほど震度は大きくなり、震源から遠ざかると震度は小さくなります。同じ場所で起こった地震の場合、マグニチュードが大きい地震の方が震度が大きくなります。
日本で設定されている震度は10段階で表示されます。震度0が最小で、震度7が最大になります。震度5と6が強弱に分かれます。
- 震度0<震度1<震度3<震度4<震度5弱<震度5強<震度6弱<震度6強<震度7
震度 | ゆれの特徴 |
0 | 地震計は感知するが、人は揺れを感じない。 |
1 | 敏感な一部の人が揺れを感じる。 |
2 | 多くの人がゆれを感じ、睡眠中の人は目を覚ます。 |
3 | ほとんどの人がゆれを感じ、重ねた食器が音をたてる。 |
4 | ほとんど人が恐怖を感じる。重心の高い置物等が倒れることがある。 |
5弱 | 走行に支障が出始める。家具は音を立て始める。 |
5強 | 恐怖を感じ、ほとんどの人が行動を中断する。窓ガラスやブロック塀が壊れる。 |
6弱 | 立っていることが困難になる。かなりの建物で窓ガラスが割れたりする。 |
6強 | はわないと動くことができない。木が少ない地域では山崩れが発生する。 |
7 | テレビ・家電品などが跳ねて飛ぶ。電気・ガスなどのライフラインが停止する。 |
地震の波とゆれ
地震が発生すると、震源から同時に2つの波が発生します。
- P波…観測地点に最初に到着する波
縦波とも呼ばれ、到着すると初期微動を起こす。 - S波…観測地点に遅れて到着する波
横波とも呼ばれ、到着すると主要動を起こす。
2つの波が到着すると2つのゆれが発生します。
- 初期微動…P波が起こすゆれ
地震の最初にくる小さなゆれ。 - 主要動…S波が起こすゆれ
後からくる大きな揺れ。震度はこのゆれを現しています。
地震のグラフとともに出題されますので、上のグラフをしっかりと覚えましょう。
初期微動継続時間
地震で発生するP波とS波は伝わる速さが異なりました。観測地点では先にP波が到着し初期微動が起こり、あとからS波が伝わり主要動が起こります。したがって、しばらくの間、初期微動が続く時間があります。この初期微動が続く時間を「初期微動継続時間」といいます。漢字の間違いが非常に多いので注意しましょう。
初期微動継続時間は、震源からの距離に比例して長くなっていきます。
以上が地震の基礎知識です。ここを覚えたら次は地震の計算です。
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