【中学理科問題】刺激を受け取ってから反応するまでの時間を調べる実験問題です。
【問題】刺激と反応の実験の問題
刺激を受け取ってから反応するまでの時間を調べるために、次のような実験を行った。これについて、後の各問いに答えよ。
<実験>
- 右図のように7人で手をつないで輪になる
- Aさんは右手でストップウォッチを持ち、ストップウォッチをスタートさせるのと同時に、左の人の手を握る。
- 手を握られた人は、次の人の手を握る。これを繰り返していく。
- 最後の人はAさんの手首を握り、手首を握られたAさんはストップウォッチを止める。
<結果>
3回繰り返した結果、ストップウォッチに記録された値は、次のようになった。
回数 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
時間[秒] | 2.28 | 2.38 | 2.06 |
(1)この実験では、刺激を受けてから反応を起こすまでの時間を調べるために、1人ではなく7人で調べている。また、測定も1回ではなく3回繰り返し行っている。この理由を簡潔に答えよ。
(2)実験の結果をもとに、刺激をけてから反応を起こすまでの1人当たりの時間を求めよ。
(3)この実験では、手を握られたことに対して意識して起こす反応を調べたが、これとは別に、意識とは関係なく起こる反応もある。この反応を何というか。
(4)(3)の反応の例として適切なもの、下のア~オからすべて選び、記号で答えよ。
ア 部屋が暑かったので、上着を脱いだ。
イ 突然名前を呼ばれたので、驚いて振り向いた。
ウ 熱いうどんを食べたので、汗をかいた。
エ ボールが飛んできたので、思わず目を閉じた。
オ ハエが腕に留まったので、追い払った。
【解答・解説】刺激と反応の実験の解答
(1)誤差を小さくするため。
1回の測定結果では、誤差が大きすぎるので、繰り返し測定を行い、その平均をとることで誤差を小さくすることができます。キーワードである「誤差を小さくする」を必ず入れておきましょう。
(2)0.32秒
まず、3回の平均を計算します。
(2.28+2.38+2.06)÷3=2.24
次に、1人分の時間を求めます。
2.24÷7=0.32
(3)反射
無意識で起こる反応を反射といいます。せきずいが命令を出す反応なので無意識で起こることがポイントです。
(4)ウ、エ
無意識で起こる反応かどうかを考えます。
ウ:汗をかくことは無意識で起こります。
エ:目に対して何かが近づいてくる場合、無意識で目が閉じるようになっています。
この他にも、食べ物が口に入ったときにだ液が出る反応や、熱いものに触れたときに思わず手が動く反応などが反射になります。
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