【中1理科】ガスバーナーのしくみと正しい使い方!安全に操作するコツ&演習問題付き

ガスバーナー使い方ポイントアイキャッチ画像 中1理科
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理科の実験器具に関する出題も、定期テストや高校入試でよく登場します。今回はその中でも、ガスバーナーの使い方について学習します。

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ガスバーナーのしくみ

ガスバーナーの使い方を学習する前に、まずはガスバーナーがどのようにできているのか、そのしくみを見ていきましょう。しくみを見ることでガスバーナーの理解が早まります。

下の図のように、ガスバーナーの本体は2つのねじでできています。ガスがホースを通って下から出てくるので、下のねじがガス調節ねじ、空気は横のすき間から入ってくるので、上にあるねじが空気調節ねじになります。

ガスバーナーのしくみ

このしくみを理解しておくだけで、空気調節ねじとガス調節ねじの位置を間違えることはありません。

ガスバーナーの使い方

では次に、ガスバーナーの使い方を説明します。ガスバーナーは操作方法を間違うと、やけどをしたり爆発したり非常に危険です。したがって、その操作方法はテストでもよく聞かれます。

ガスバーナーの使い方には、ガスバーナーに火をつける場合と、ガスバーナーの火を消す場合の2つがあります。

ガスバーナーの火のつけ方

次の操作手順で、ガスバーナーの火をつけます。

  1. ガス調節ねじ空気調節ねじが閉まっていることを確認する。
  2. 元栓を開く。
  3. コックがついているガスバーナーの場合は、コックを開く。
  4. マッチに火をつけガスバーナーの下から近づける。
  5. ガス調節ねじを開き火をつける。
    ※炎の大きさは5~6cmぐらいにする。
  6. ガス調節ねじを押さえたまま、空気調節ねじを開き青色の炎にする。

ガスバーナーの点火

ガス調節ねじを開く前に、マッチに火をつけ、ガスバーナーに近づけておくことが特に重要です。

ガスバーナーの火の消し方

ガスバーナーの火の消し方は簡単です。上から順に閉めていきましょう。

  1. 空気調節ねじを閉める。
  2. ガス調節ねじを閉める。
  3. コックがある場合、コックを閉める。
  4. 元栓を閉める。

空気の量の調節

ガス調節ねじを開き、まずガスに点火しました。このときの炎の大きさは5~6cmくらいになるように調節します。この後、空気調節ねじを開き空気を送りますが、次の場合は空気の量が適切ではありません。

  • 黄色い炎ですすが出たりする。
    →空気の量が不足しています。空気を増やす。
  • 白っぽい色で炎が小さくゴーっと音がする。
    →空気の量が多すぎます。空気を減らす。

テストに出るだけではなく、安全上大切です。しっかり覚えてやけどに注意しましょう!

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【練習問題】ガスバーナーの使い方

【問1】下の図は、ガスバーナーを表した図である。これについて、次の各問いに答えよ。

ガスバーナー

(1)上の図のねじXとねじYの名称をそれぞれ答えよ。

(2)ガスバーナーの正しい火のつけ方になるように。次のア~オを並び変えなさい。
ア ねじYを押さえたまま、ねじXを回す。
イ マッチに火をつけ、ガスバーナーの下から近づける。
ウ ねじYを回す。
エ ねじXとYが閉まっていることを確かめる。
オ 元栓とコックを開く。

(3)ガスバーナーに火をつけるとき、ねじはAとBのどちらに回すか。記号で答えよ。

(4)ガスバーナーの炎が適切であるのは、次のア~エのうちどれか。1つ選び記号で答えよ。
ア 黄色い炎
イ 青色の炎
ウ 無色の炎
エ 赤色の炎

(5)ガスバーナーの火を消すときの正しい順序になるように、記号を並べよ。
ア 元栓・コックを閉じる。
イ ガス調節ねじを閉じる。
ウ 空気調節ねじを閉じる。

【問2】次の問いに答えなさい。

  1. ガスバーナーの上の方にあるねじを何というか。
  2. ガスバーナーに点火するとき、最初に開くねじは何ねじか。
  3. ガスバーナーで適切な炎の色は何色か。
  4. ガスバーナーでマッチに火をつけるのは、ガス調節ねじを開く前か後か。
  5. ガスバーナーの火を消す場合、最初に閉めるのは何ねじか。
  6. ガスバーナーの炎が黄色で、すすが出ている場合、何の量が不足しているか。
  7. ガスバーナーの炎が透明で、ゴーっと音がしている場合、何の量が多いか。
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【解答・解説】ガスバーナーの使い方

【問1】
(1)ねじX:空気調節ねじ ねじY:ガス調節ねじ

上の方が空気調節ねじ、下の方がガス調節ねじになります。

(2)エ→オ→イ→ウ→ア

ガスバーナーの点火方法は、まず、2つのねじが閉まっていることを確かめ、元栓・コックを開きます。ガス調節ねじを開く前に、マッチに火をつけ、ガスバーナーの口のところに下から火を近づけます。ガス調節ねじを回して点火し、炎を適切な大きさになるようにガスの量を調節します。最後に、ガス調節ねじを押さえた状態で空気調節ねじを回し、青色の炎になるように空気の量を調節します。

(3)A

Aの反時計回りが開く方向、Bの時計回りが閉まる方向になります。

(4)

黄色や赤色の炎は、空気が不足している状態です。ガスが不完全燃焼し一酸化炭素が発生するので危険です。無色炎は空気の量が多すぎる状態です。火が消える可能性があるので危険です。

(5)ウ→イ→ア

火を消すときは、上から順番に閉じていくと覚えておきましょう。

【問2】

  1. 空気調節ねじ
  2. ガス調節ねじ
  3. 青色
  4. 空気調節ねじ
  5. 空気
  6. 空気
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