【中2理科】高気圧と低気圧のポイント

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【中2理科】高気圧と低気圧のポイントです。

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高気圧と低気圧

これまでに大気圧を学習しました。大気圧とは、空気の重さによる圧力のことです。普段何気なく生活している私たちですが、実はものすごい大きさの空気による圧力を受けています。

海抜0m地点での空気の圧力(気圧)は1013hPaで、1気圧とも言います。この気圧は標高によって異なってきます。標高が高くなればなるほど、上空の空気の層が少なくなっていくので気圧は小さくなっていきます。逆に、標高が低くなればなるほど、上空の空気の層が大きくなるので、その分気圧は上昇します。

標高の他にも、空気の流れ方によっても気圧が変化します。それが天気予報で登場する高気圧低気圧です。

高気圧と低気圧

高気圧

高気圧は、まわりと比べて気圧が高い場所です。なぜ気圧が高いかといえば、下降気流が生じているからです。上空から空気が下に流れてくるので、その分空気の重さが増加するのです。

下降気流で降りてきた空気は、地表面で時計回りふき出しています。また、下降気流では雲が発生しにくいので、高気圧の中心付近では雲ができにくく晴れることが多いです。

低気圧

低気圧は、まわりと比べて気圧が低い場所です。なぜ気圧が低いのかというと、上昇気流が発生しているからです。空気が上空に向かって上昇していくので、その分空気の重さが軽くなります。

地表面では、周囲から空気が反時計回りふき込んできて、その空気が上空に上昇しています。また、上昇気流で空気が上昇すると、気圧が下がり、空気が膨張し、気温が下がり、露点に達して雲が発生します。つまり、低気圧の中心付近では雲ができやすく、雨や曇りの日が多くなります。

高気圧・低気圧のポイント!高気圧
❶まわりよりも気圧が高い
❷下降気流
❸時計回りに空気がふき出す
❹晴れの日が多い
低気圧
❶まわりよりも気圧が低い
❷上昇気流
❸反時計回りに空気がふき込む
❹雨や曇りの日が多い
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等圧線

気圧が等しい地点を結んだ線等圧線といいます。等圧線は4hPaごとに気圧が変わるごとに引かれ、20hPaごとに太い線が引かれます。テストや入試では、この等圧線を読ませる問題も出題されます。

等圧線

等圧線の間隔がせまいところほど、気圧の変化が大きく、強い風が吹いています。

等圧線に関する問題

[問題]下の天気図で、A地点とB地点の気圧は何hPaか。

等圧線

まず、高気圧と低気圧を確認します。

高気圧があれば、高気圧の中心に向かって気圧が高くなっていきます。低気圧があれば、低気圧の中心に向かって気圧が低くなっていきます。

次に、太い線(980hPaや1000hPaや1020hPa)から、等圧線1本ごとに4hPa気圧を変化させていきます。

2本の等圧線の中間地点の場合、等圧線から2hPaの差があることになります。

等圧線

  • A地点…1016hPa
  • B地点…1014hPa

高気圧と低気圧の確認問題

  1. 高気圧とはどのようところか。
  2. 高気圧の中心では上昇気流と下降気流のどちらが生じているか。
  3. 高気圧と低気圧のどちらが天気が悪いか。
  4. 地表では風は高気圧と低気圧のどちらからどちらに吹いているか。
  5. 気圧の等しい地点を結んだ線を何というか。
  6. 5は何hPaごとに引かれるか。
  7. 5の間隔がせまいところほど風はどうなっているか。

解答

  1. まわりよりも気圧が高いところ。
  2. 下降気流
  3. 低気圧
  4. 高気圧から低気圧
  5. 等圧線
  6. 4hPa
  7. 強い

対策問題 【定期テスト対策問題】高気圧と低気圧の問題

中2理科
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この記事を書いた人

Exameeでは、理科の記事を担当。中学基礎・基礎学習サイトPikuuの編集長も兼任。普段は、学習塾で理科、高校生物、高校物理、高校地学を担当。丁寧でわかりやすい授業が好評を博する。

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