【定期テスト対策問題】気体の判別問題です。
【対策問題】気体の判別
次の実験方法でA~Dの気体をつくった。あとの各問いに答えよ。
【実験1】石灰石にうすい塩酸を加えると気体Aが発生した。
【実験2】二酸化マンガンにオキシドールを加えると気体Bが発生した。
【実験3】塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜ加熱すると気体Cが発生した。
【実験4】亜鉛にうすい塩酸を加えると気体Dが発生した。
(1)発生した気体の臭いをかぐとき、どのようにして臭いをかぐとよいか。
(2)気体の臭いをかいだとき、発生した気体A~Dのなかで刺激臭がする気体どれか。
(3)実験1で発生した気体Aを水に溶かし、緑色のBTB溶液を加えると何色になるか。
(4)実験2で発生した気体Bの調べ方と、その結果を簡潔に書け。
(5)実験3で発生した気体Cを水に溶かし、フェノールフタレイン溶液を入れると何色になるか。
(6)実験4で発生した気体にマッチの火を近づけると、音を立てて燃えた後何ができるか。また、できた物質を調べる紙の名称を答えよ。
(7)実験1~4で発生した気体A~Dの集め方を、上のア~ウからそれぞれ1つずつ選べ。
(8)実験1~4で発生した気体A~Dの名称をそれぞれ答えよ。
【解答・解説】気体の判別
(1)手であおぐようにしてかぐ。
気体の臭いをかぐときは、手であおぐようしてかぎます。有毒な気体や刺激が強い気体の場合、直接かぐと危険です。
(2)気体C
実験3で発生する気体Cはアンモニアで、刺激臭がする気体です。
(3)黄色
実験1で発生する気体Aは二酸化炭素です。二酸化炭素は水に少し溶け、水に溶けると酸性を示す気体です。したがって、BTB溶液の色は黄色になります。
(4)線香の火を近づけると、炎をあげて激しく燃える。
実験2で発生する気体Bは酸素です。酸素には、物が燃えるのを助けるはたらきがあります。
(5)赤色
実験3で発生する気体Cはアンモニアです。アンモニアは水に非常に溶けやすく、水に溶けるとアルカリ性を示します。フェノールフタレイン溶液は、アルカリ性の水溶液と反応し、無色透明から赤色に変色します。
(6)水、塩化コバルト紙
実験4で発生する気体Dは水素です。水素は、空気中で火をつけると、酸素と爆発的に反応し水ができます。水は青色の塩化コバルト紙を青色から赤色に変色させます。
(7)A:アまたはウ B:ア C:イ D:ア
Aの二酸化炭素は水に少し溶け、空気より重い気体です。したがって集め方は水上置換法か下方置換法になります。Cのアンモニアは水に非常によく溶け、空気より軽い気体です。したがって、上方置換法で集めます。その他の気体は水に溶けにくい気体ですので、すべて水上置換法で集めます。
(8)A:二酸化炭素 B:酸素 C:アンモニア D:水素
二酸化炭素:石灰石(貝殻、卵の殻など)にうすい塩酸(お酢、硫酸)で発生
酸素:二酸化マンガン(ジャガイモなど)にオキシドール(うすい過酸化水素水)で発生
アンモニア:塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜたものを加熱すると発生
水素:亜鉛(マグネシウム、アルミニウムなど)にうすい塩酸(硫酸)で発生
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