【中学理科作図問題】動物に関する作図問題です。
作図問題「動物編」
動物の作図では、血液の循環や神経系に関する作図がよく出題されています。血液が流れる向きを記入させたり、神経系で刺激や信号が伝わる経路を作図させる問題などです。
細胞の核
次の図は、植物の細胞のつくりを表したものである。右の図で、酢酸カーミン液で赤色に染まる部分を黒く塗りつぶしなさい。
解答
核は、酢酸カーミン液、もしくは、酢酸オルセイン液で赤色に染まります。普通細胞に1個存在します。
細胞の葉緑体
次の図は、植物の細胞のつくりを表したものである。この植物に十分に日光を当てた後、ヨウ素液で染色したとき、青紫色になる部分を黒く塗りつぶしなさい。
解答
植物に光が当たると光合成をします。光合成は葉緑体で行われますので、葉緑体にデンプンができヨウ素液で青紫色に染まります。
動物の視野
下の図は、ライオンとシマウマを正面から見たときのようすを表している。シマウマには視野の範囲が表されており、両目で見える部分は黒く塗りつぶしてある。これと同じように、ライオンの視野の範囲を下の図に記入せよ。
解答
肉食動物の目は顔の前方についており、両目で見える範囲が広いのが特徴です。両目で見える部分は、立体的にもの見ることができる部分で、獲物との正確な距離をつかむのに適しています。シマウマよりも両目で見える範囲が広く作図できているかがカギとなります。
目のつくり
次の図は、ヒトの目の断面図を表したものである。右の図で、ひとみの大きさを変え、目に入る光の量を調節している部分を黒く塗りつぶしなさい。
解答
ひとみとは目の中に光が入る穴を指します。このひとみの大きさを調節しているつくりが虹彩です。虹彩が閉じるとひとみが小さくなり目に入る光の量が減少し、虹彩が開くとひとみが大きくなり目に入る光の量が増加します。
神経系
下の図は、神経系で刺激や信号が伝わる経路を示したものである。飛んできたボールを目で確認し手でキャッチするとき、感覚器官で受け取った刺激はどのように伝えられ、中枢神経から出された信号はどのように筋肉に伝わるか。伝わる経路を選び、矢印を書き入れなさい。
解答
感覚器官で受け取った刺激の信号は、通常、せきずいを通って脳に伝えられますが、目で受け取った刺激は、視神経によりそのまま脳に伝えられます。脳で判断し命令が出されると、その信号はせきずいを通って、運動神経によって筋肉に伝えられます。
消化器官
次の図は、ヒトの消化器官や呼吸器官を表した図である。右の図の中で、炭水化物、タンパク質、脂肪のすべてを消化する消化液を出している消化器官を選び、その器官を黒く塗りつぶしなさい。
解答
炭水化物、タンパク質、脂肪のすべてを消化する消化液はすい液で、すい臓でつくられています。すい臓は、胃の下あたりに位置しています。
横隔膜
次の図は、ヒトの呼吸器官を表したものである。右の図で、呼吸運動に重要なはたらきをしている横隔膜が破線で表されているが、呼吸で空気をはき出すとき横隔膜はどのように動くか。空気をはき出したときの横隔膜のようすを実線で書き入れよ。
解答
空気をはき出すとき、横隔膜は上に上がります。破線の位置よりも横隔膜の位置が上にくるように作図しましょう。
血液の成分
次の図のA~Dは、ヒトの血液の成分を表したものである。図の中で、ヘモグロビンを含み、酸素を運ぶはたらきをしている血液の成分を選び、すべて黒く塗りつぶしなさい。
解答
血液の成分のうち、ヘモグロビンを含み酸素を運ぶはたらきをするのは赤血球です。赤血球は丸い円盤のような形をしています。
心臓のつくり
次の図は、ホニュウ類の心臓を表したものである。心臓は図のように4つの部屋でできており、全身から戻ってきた血液が肺に送られ、肺から戻ってきた血液が全身にうまく流れるようにできている。図の中の破線の丸の中に、血液が流れる向きを矢印で書き入れなさい。
解答
全身から戻ってきた血液は右心房に流れ込み、次に右心室に送り出されます。右心室から肺に送りだされ、肺から左心房に戻ってきます。最後に左心室から全身に血液が送り出されます。血液の逆流を防ぐ弁のはたらきを考えて作図しましょう。
血液の循環
次の図は、ヒトの血液が全身を循環するようすを表した図である。図の中の矢印は血液が流れる向きを示している。図の中で、養分とアンモニアを最も多く含む血液が流れている血管はどこになるか。当てはまる血管を黒く塗りつぶしなさい。
解答
小腸では、消化された養分を血液中に吸収しています。同時に、タンパク質を消化したときに生じる有害なアンモニアも吸収してしまいます。なので、小腸を通過した後の血液には、養分とアンモニアが多く含まれます。
恒温動物と変温動物
動物には、外界の温度が変化すると体温も変化する変温動物yと、外界の温度が変化しても体温がほぼ一定に保たれる恒温動物xがいる。次のグラフは、周囲の温度が変化したときに、体温がどのように変化するかを表したグラフで、変温動物yの体温の変化のようすが示されている。これと同じように、恒温動物xの体温の変化のようすをグラフの中に書き入れなさい。
解答
セキツイ動物のうち、鳥類とホウニュウ類は恒温動物で、外界の温度が変化しても体温がほぼ一定に保たれます。変温動物との違いがはっきりと分かるよに、水平よりもやや右上がりで作図しましょう。
始祖鳥
図は、ハチュウ類と鳥類の両方の特徴を持つ生物である始祖鳥の骨格を表している。図の中で、ハチュウ類の特徴が表れている部分を3か所丸で示しなさい。
解答
始祖鳥の骨格でみられるハチュウ類の特徴は、くちばし部分に歯がある、翼に爪がある、長い尾骨があることです。
相同器官
下の図は、コウモリの翼、クジラのヒレ、ヒトの腕を表したものである。これらの器官は、もともとのつくりが同じであるが、現在ははたらきが異なる相同器官になる。コウモリの黒く塗りつぶしてある骨と同じであると考えられる骨を、クジラとヒトの両方黒く塗りつぶしなさい。
解答
手の甲の骨と上腕の骨にはさまれた、2本の骨が平行に並んでいる部分を選んでください。
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