【中学国語対策問題】徒然草「城陸奥守泰盛」の問題です。
【対策問題】徒然草「城陸奥守泰盛」
次の文章を読んで、後の各問いに答えよ。
*城陸奥守(じやうのむつのかみ)泰盛(やすもり)は、①さうなき馬乗りなりけり。馬を引き出させけるに、足を②そろへて*閾(しきみ)をゆらりと越ゆるを見ては、「これは勇める馬なり」とて、*鞍(くら)を置き換へさせけり。また、足を伸べて閾に蹴け当てぬれば、「これは鈍くして、過(あやまち)あるべし」とて、③乗らざりけり。
道を知らざらん人、かばかり( )なんや。
(注)*城陸奥守泰盛…鎌倉時代の人 *閾…敷居(しきい) *鞍…人を乗せるために馬の背に置く道具
道を知らざらん人、かばかり( )なんや。
(注)*城陸奥守泰盛…鎌倉時代の人 *閾…敷居(しきい) *鞍…人を乗せるために馬の背に置く道具
(1)下線部①さうなき は「並ぶ者がいないほど優れた」という意味である。漢字を用いた場合の、この意味にふさわしい書き表し方として最も適切なものを、次のア~オの中から一つ選び、記号で答えよ。
ア 送無き イ 想無き ウ 早無き エ 双無き オ 層無き
(2)下線部②そろへて を現代仮名遣いで書け。
(3)下線部③乗らざりけり とあるが、泰盛がこの馬に乗らなかったのは、この馬についてどのように判断したからか。簡潔に書け。
(4)この文章の最後の一文は、泰盛の行動を踏まえたまとめの文となっている。文中の( )にあてはまる最も適切な語を、次のア~エから一つ選び、記号で答えよ。
ア 慌て イ 怒り ウ 恐れ エ 怠け
【解答】徒然草「城陸奥守泰盛」
(1)エ
「双」の漢字の意味は「ならぶ」。
(2)そろえて
「へ」→「え」。語尾以外のハ行の音は、「わ・い・う・え・お」にする。
(3)(例)鈍い馬で、まちがいがあるに違いないと判断したから。
「これは鈍くして、過あるべし」が、乗らなかった理由である。
(4)ウ
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