中2理科|動物の行動のしくみ|テスト対策問題です。中学2年生の理科では、動物の行動のしくみについて学びます。動物がどのようにして外部の刺激に反応し、生活しているのかを理解することは、生物学の基礎を築く上で重要です。習性や本能、学習など、さまざまな行動のメカニズムをしっかりと学びましょう。
本記事では、「動物の行動のしくみ」に関するテスト対策問題を集めました。問題を解きながら、動物がどのように環境に適応しているのかを深く理解し、テストでの高得点を目指しましょう!
【問題】動物の行動のしくみを理解しよう!テスト対策問題
【問1】外界からの刺激を受けとる器官を感覚器官という。下の図は、ヒトの2つの感覚器官を模式的に表したものである。これについて、次の各問いに答えなさい。
(1)図は目と耳のつくりを表したものであるが、目と耳は何を刺激として受け取っているか、それぞれ答えよ。
(2)目のつくりで、ひとみの大きさを調節し、目に入る光の量を調節している部分はA~Dのどこか、記号で答えなさい。また、そのつくりの名称も答えなさい。
(3)次の文は、目のはたらきについてまとめたものである。文中の{ }から、適するものを選び、記号で答えなさい。
(4)耳のつくりで、最初に空気の振動をとらえる部分はE~Gのどれか、記号で答えなさい。また、そのつくりの名称を答えなさい。
(5)耳のつくりで図中のEは耳小骨というつくりである。この耳小骨のはたらきを簡潔に答えなさい。
(6)目と耳のつくりで、刺激を受けとる感覚細胞があるつくりはどこか。A~Gの中からそれぞれ一つずつえらびなさい。
(7)目や耳などの感覚器官で受け取った刺激は、このあとどこに伝えられ意識されるか。
【問2】刺激を受け取ってから反応するまでの時間を調べるために、次のような実験を行った。これについて、後の各問いに答えよ。
<実験>
- 右図のように7人で手をつないで輪になる
- Aさんは右手でストップウォッチを持ち、ストップウォッチをスタートさせるのと同時に、左の人の手を握る。
- 手を握られた人は、次の人の手を握る。これを繰り返していく。
- 最後の人はAさんの手首を握り、手首を握られたAさんはストップウォッチを止める。
<結果>
3回繰り返した結果、ストップウォッチに記録された値は、次のようになった。
回数 | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
時間[秒] | 2.28 | 2.38 | 2.06 |
(1)この実験では、刺激を受けてから反応を起こすまでの時間を調べるために、1人ではなく7人で調べている。また、測定も1回ではなく3回繰り返し行っている。この理由を簡潔に答えよ。
(2)実験の結果をもとに、刺激をけてから反応を起こすまでの1人当たりの時間を求めよ。
(3)この実験では、手を握られたことに対して意識して起こす反応を調べたが、これとは別に、意識とは関係なく起こる反応もある。この反応を何というか。
(4)(3)の反応の例として適切なもの、下のア~オからすべて選び、記号で答えよ。
ア 部屋が暑かったので、上着を脱いだ。
イ 突然名前を呼ばれたので、驚いて振り向いた。
ウ 熱いうどんを食べたので、汗をかいた。
エ ボールが飛んできたので、思わず目を閉じた。
オ ハエが腕に留まったので、追い払った。
【解答】動物の行動のしくみを理解しよう!テスト対策問題の解答
【問1】
(1)目:光 耳:音
感覚器官は、外界からの刺激を受けとる器官です。目は光の刺激を、耳は音の刺激を受けとっていま。その他にも、舌は味を、鼻はにおいを、皮膚は圧力や温度などを受けとります。
(2)記号:B 名称:虹彩(こうさい)
目に入る光の量を調節するのは虹彩というつくりです。暗い部屋に入ると虹彩が広がり、ひとみが大きくなり目に入る光の量が増加します。逆に明るい場所に行くと虹彩がしぼられ、ひとみが小さくなり目に入る光の量が減少します。
(3)①:ア ②:ア
目のつくりで、レンズ(水晶体)は、光を屈折させ網膜上に像を結ぶつくりです。遠くのものは小さく見えるのでレンズはうすくなり、光をあまり屈折させないようにします。近くのものは大きく見えるのでレンズは厚くなり、光を大きく屈折させて網膜上に像を結びます。
(4)記号:G 名称:鼓膜
音は空気を振動させながら伝わっていきます。この振動をとらえるつくりが鼓膜です。
(5)鼓膜で受け取った振動を増幅させてうずまき管に伝える。
鼓膜で受け取った振動は、耳小骨によって振動が増幅させられ、うずまき管内のリンパ液に伝わります。このリンパ液の振動で音が聞こえるのです。
(6)目:D 耳:F
刺激を受けとる細胞を感覚細胞といいます。目の場合、網膜上に感覚細胞があり、耳の場合、うずまき管内に感覚細胞があります。
(7)脳
感覚器官で受け取った刺激は、感覚神経によって中枢神経に伝えられます。そして脳に伝わると意識することができます。
【問2】
(1)誤差を小さくするため。
1回の測定結果では、誤差が大きすぎるので、繰り返し測定を行い、その平均をとることで誤差を小さくすることができます。キーワードである「誤差を小さくする」を必ず入れておきましょう。
(2)0.32秒
まず、3回の平均を計算します。
(2.28+2.38+2.06)÷3=2.24
次に、1人分の時間を求めます。
2.24÷7=0.32
(3)反射
無意識で起こる反応を反射といいます。せきずいが命令を出す反応なので無意識で起こることがポイントです。
(4)ウ、エ
無意識で起こる反応かどうかを考えます。
ウ:汗をかくことは無意識で起こります。
エ:目に対して何かが近づいてくる場合、無意識で目が閉じるようになっています。
この他にも、食べ物が口に入ったときにだ液が出る反応や、熱いものに触れたときに思わず手が動く反応などが反射になります。
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