中2理科|植物の体のつくりとはたらき|テスト対策問題です。中学2年生の理科では、植物の体のつくりとそのはたらきについて学びます。植物がどのように成長し、環境とどのように関わっているのかを理解することは、自然界のしくみを知る上で大切です。植物の各部分が果たす役割や、生理的な働きについて詳しく学びましょう。
本記事では、「植物の体のつくりとはたらき」に関するテスト対策問題を紹介します。問題を解くことで、植物の構造とその機能について深い理解を得て、テストに自信を持って臨めるようにしましょう!効率的に学習し、知識を確実に定着させましょう。
【問題】植物の体のつくりとはたらきを理解しよう!テスト対策問題
【問1】ふ(緑色でない部分)入りのアサガオを用いて、光合成について調べる実験を行った。下の実験内容は、このときの実験順序とその結果をまとめたものである。あとの各問いに答えなさい。
(1)アサガオの葉脈や根のようす、芽生えのようすから、植物の分類上何という植物に分類されるか。
(2)実験1の下線部①の理由を簡潔に答えよ。
(3)実験4で、下線部②のようにアサガオの葉を熱湯に入れる理由を簡潔に答えよ。
(4)実験4の下線部③のある液体とは何か。液体の名称を答えよ。
(5)下の文章は、この実験でアサガオの光合成についてわかることである。( ① )には用語を、( ② )には正しい組合せの記号を下のア~オの中から1つ選び、記号で答えよ。
ア AとC イ AとD ウ BとC エ BとD オ CとD
【問2】水草のはたらきを調べるために、次の方法で実験を行った。あとの各問いに答えなさい。
①試験管A~Dに水と青色に調節したBTB溶液を入れ、ある気体を吹き込んで緑色にした。
②試験管A、Bにオオカナダモを入れ、試験管A~Dにゴム栓をした。
③試験管B、Dはアルミニウムはくでおおい、日光が当たらないようにした。
④試験管A~Dを一定時間日光が当たる明るい場所に置いたところ、試験管A、BのBTB溶液の色は変化したが、試験管C、Dの色は変化が見られなかった。

(1)方法①で水の中に吹き込んだ気体は何か。次の中から1つ選べ。
ア 酸素 イ 窒素 ウ 水素 エ 二酸化炭素 オ アンモニア
(2)試験管Aのオオカナダモからは気泡が発生していた。この気体は何か。
(3)試験管AのBTB溶液は、何色に変化したか。
(4)試験管AのBTB溶液の色が(3)のように変化した理由を答えよ。
(5)試験管BのBTB溶液は、何色に変化したか。
(6)試験管BのBTB溶液の色が(5)のように変化した理由を答えよ。
(7)試験管C、Dを用意したのはなぜか。次の文の( )にあてはまる言葉を答えよ。
試験管A、Bで起こった変化が( )を確かめるため。
(8)(7)のような実験を何というか。
(9)日光に十分に当てた試験管Aのオオカナダモをとり出し、あたためたエタノールで脱色したあと、ヨウ素液で色の変化を調べると何色になるか。
(10)この実験で、オオカナダモが光合成を行うには何が必要であるとわかるか。2つ答えよ。
【問3】次の問いに答えなさい。
袋にある植物の葉を入れ、右の図のAとBのように、それぞれ日光が当たらない場所と日光が十分に当たる場所にしばらく置いた。その後、袋の中にある気体を調べるために、袋の中の気体を石灰水の中に押し出してみた。これについて、次の各問いに答えよ。
(1)植物の葉が入った袋Aを光が当たらない場所に置いたのはなぜか。理由を答えよ。
(2)袋Aの中の気体を石灰水に押し出すと、石灰水はどのように変化するか。また、そのように変化する理由を、簡潔に答えよ。
(3)袋Bの中の気体を石灰水に押し出してみたところ、石灰水には変化が見られなかった。なぜ石灰水の変化が見られないのか。その理由を簡潔に答えよ。
(4)次の文は、この実験についてまとめた文である。文中の( )に適する言葉を入れなさい。
【解答】植物の体のつくりとはたらきを理解しよう!テスト対策問題の解答
【問1】
(1)双子葉類
アサガオの葉の葉脈のようすから双子葉類であることがわかる。双子葉類は、芽生えのとき子葉が2枚で、葉脈は網状脈、根は主根と側根、茎の維管束は輪のように並んでいるのが特徴です。
(2)葉のデンプンをなくすため。
光合成によりデンプンができることを確かめる実験なので、はじめから葉の中にデンプンがあっては意味がないです。葉でできたデンプンは夜の間(暗室に置かれているとき)に水に溶ける養分に変えられ、師管を通って全身に運ばれます。
(3)葉をやわらかくするため。
レタスをしゃぶしゃぶするときのことを思い出いください。葉が柔らかくなり、このあとの操作がしやすくなります。
(4)エタノール
あたためたエタノールに入れることで、葉の緑色を脱色することができます。脱色し葉を白くすることで、ヨウ素液での色の変化かをわかりやすくします。脱色した後のエタノールは緑色が溶け出しているので緑色になっています。
また、エタノールは引火しやすいので、お湯の中に入れて温めます。直接加熱しないように気をつけましょう。
(5)①葉緑体 ②イ
AとBには両方とも日光が当たっていますが、Aには葉緑体があり、Bには葉緑体がありません。実験の結果でAだけにデンプンができているとわかるので、光合成には葉緑体が必要であるとわかります。
AとDには両方とも葉緑体があります。Aには日光が当たっており、Dには日光が当たっていません。実験の結果からAだけにデンプンができているとわかるので、光合成には日光が必要であることがわかります。
【問2】
(1)エ
二酸化炭素が水に溶けると酸性を示します。BTB溶液が青色のアルカリ性になっているので、酸性になる一歩手前の中性の緑になるまで二酸化炭素を吹き込んでいることがわかります。
・水溶液は炭酸水で酸性を示す。
・集め方は、水上置換法か下方置換法。
・酸性→黄色
・中性→緑色
・アルカリ性→青色
(2)酸素
植物に日光が当たると、光合成を行い酸素が発生します。オオカナダモの茎の切り口から盛んに発生する気体は酸素です。

(3)青色
植物に日光が当たると、二酸化炭素を吸収し光合成を行います。二酸化炭素が水に溶けていたから緑色になっていたBTB溶液ですが、二酸化炭素が吸収されてなくなるので、元の青色の状態に戻ります。
(4)オオカナダモが呼吸よりも光合成を盛んに行い、水に溶けていた二酸化炭素が減少したから。
呼吸は一日中行っていますが、日光が十分に当たると、呼吸より光合成を盛んに行います。呼吸で出す二酸化炭素よりも、光合成で吸収する二酸化炭素の量が多くなるので、水に溶けている二酸化炭素は減少します。

(5)黄色
植物に日光が当たらないので、呼吸のみを行います。水に溶けている二酸化炭素がさらに増加するので、BTB溶液は酸性の黄色に変化します。
(6)オオカナダモが呼吸のみを行い、水に溶けている二酸化炭素が増加したから。
石灰水で実験を行うと、石灰水が白くにごります。
(7)オオカナダモのはたらきであること
オオカナダモがあるかないかでBTB溶液の色がどう変化するかを調べています。
(8)対照実験
実験の条件を1つだけ変え、結果を比較する実験を対照実験といいます。
(9)青紫色
植物は光合成で、二酸化炭素と水を使ってデンプンを作り出します。したがって、ヨウ素液でデンプンが青紫色に変化します。
(10)二酸化炭素、日光
この実験で分かることは、光合成で二酸化炭素が吸収されたことと、日光が当たると光合成を盛んに行うことです。
【問3】
(1)日光をあてないようにし、光合成をさせないため。
日光を当てる、当てないという条件の違いをつくり、対照実験にします。
(2)石灰水の変化:白くにごる 理由:植物が呼吸のみを行って、袋の中の二酸化炭素が増加したから。
日光が当たらないので、植物は光合成をせず呼吸のみを行います。呼吸では酸素を吸収し二酸化炭素を放出するので、袋の中の二酸化炭素は増加します。
(3)植物が呼吸よりも光合成を多く行ったため、袋の中の二酸化炭素が増加しなかったから。
日光が十分に当たっているとき、植物は呼吸よりも光合成を多く行います。したがって、袋の中の酸素の量は増加し、二酸化炭素の量は減少します。
(4)①酸素 ②二酸化炭素 ③呼吸 ④光合成
日光が当たっているとき、植物は光合成と呼吸を同時に行っています。このとき、光合成の量が多くなるので、見かけ上、二酸化炭素を吸収して酸素を放出しているように見えます。日光が当たっていないとき、植物は呼吸のみを行っています。
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