高校入試では、理科の記述問題が得点のカギになります。しかし、「どう書けば減点されないの?」「キーワードは何を入れればいい?」と悩むことも多いのではないでしょうか?
本記事では、中3理科の記述問題対策として、入試でよく出るテーマや得点アップのポイントを詳しく解説します。実際の頻出問題を例に、正しい答え方のコツを紹介するので、入試本番でしっかり得点できる力を身につけましょう!
分野ごとに問題にしています。解答もありますので、間違った問題は、その場で理解し、解き直しましょう。※全単元を網羅していることから、問題数が多いです。ノートを用意して、自分が苦手な単元から解いてみるのもいいでしょう。
【記述問題】細胞分裂・生殖・遺伝・生物のつながりの記述問題
- タマネギの根を使って細胞分裂を観察するするとき、根の先端を使う理由を簡単に答えよ。
- タマネギの根の先端を切り取り、温めたうすい塩酸に入れる理由を簡単に答えよ。
- 細胞の観察をするとき、酢酸カーミン液や酢酸オルセイン液を使う理由を簡単に答えよ。
- スライドガラスにタマネギの根を置き、カバーガラスをかぶせ、ろ紙をしいて押しつぶす理由を簡単に答えよ。
- タマネギの根が伸びる仕組みを、「細胞分裂」「成長」という語を使って簡単に説明せよ。
- 体細胞から体細胞つくる体細胞分裂では、染色体の数は細胞分裂前後でどうなるか。
- 細胞分裂前後で、染色体の数が変化しないのは、細胞分裂前に何が行われているからか。
- 細胞分裂で、核分裂の後に細胞質が分裂するが、細胞質が分裂するとき植物細胞と動物細胞でどのような違いがあるか。
- 減数分裂が行われると、分裂前後で染色体の数はどのように変化するか。
- 減数分裂は、何細胞から何細胞をつくる細胞分裂か。
- 生殖とは何か。簡単に説明せよ。
- 有性生殖とはどのような生殖方法か。簡単に説明せよ。
- 無性生殖とはどのような生殖方法か。簡単に説明せよ。
- 有性生殖では、親と異なる形質を表す個体が生まれることがある。この理由を、「染色体」という語を使って簡単に説明せよ。
- 無性生殖では、親から生じた子は全てクローンになる。この理由を、「染色体」という語を使って簡単に説明せよ。
- 受精とは何か。「生殖細胞」という語を使って説明せよ。
- 卵や卵細胞が受精すると、発生が起こるが。発生とはどのような現象か。
- 花粉管の観察を行うときに、花粉を水を入れ割りばしをしいたペトリ皿に入れフタをしておく理由を簡単に説明せよ。
- 有性生殖のメリットとデメリットを、それぞれ簡単に説明せよ。
- 無性生殖のメリットとデメリットを、それぞれ簡単に説明せよ。
- 形質とは何か。簡単に説明せよ。
- 遺伝とは何か。「形質」という語を使って説明せよ。
- 遺伝子とは何か。「形質」という語を使って説明せよ。
- DNAとは何か。「遺伝子」という語を使って説明せよ。
- 純系とはどのような個体か。「代を重ねても〜」の書き出しで簡単に説明せよ。
- 分離の法則とは、どのような法則か。
- 顕性形質とはどのような形質か。
- 潜性形質とはどのような形質か。
- 自家受粉とはどのような受粉方法か。
- 他家受粉とはどのような受粉方法か。
【解答】細胞分裂・生殖・遺伝・生物のつながりの記述問題解答
- 成長点があり、細胞分裂が盛んだから。
「細胞分裂が盛んに行われている」ことを必ず書くこと。 - 細胞の活動を止め、細胞一つ一つを離れやすくるため。
細胞を固定し、解離しやすくします。 - 核や染色体を赤色に染色するため。
染色液で赤色にしないと、半透明の核は観察できません。 - 細胞の重なりを無くし、観察しやすくするため。
「細胞の重なりをなくす」ことを必ず書くこと。 - 細胞分裂で細胞の数が増え、増えた細胞が元の大きさまで成長する。
「細胞分裂で細胞の数が増える」→「細胞が元の大きさまで大きくなる」の2つの過程を経て生物は成長します。 - 染色体の数は変化しない。
体細胞から体細胞をつくる体細胞分裂では、1つの細胞の核に含まれる染色体の数は細胞分裂の前後で変化しません。 - 細胞分裂前に染色体が複製され、2倍の量になるから。
体細胞分裂で1つの細胞の核の中の染色体の数が変化しないのは、細胞分裂直前に染色体が複製され、2倍量になるからです。 - 植物細胞では、しきり(細胞板)ができて細胞質が分かれるが、動物細胞では、くびれが生じて細胞質が分けられる。
まず核が分裂し、その後に細胞質がしきりやくびれによって分けられます。 - 染色体の数が半減する。
生殖細胞をつくる特別な細胞分裂である減数分裂では、染色体の数が半分になります。 - 体細胞から生殖細胞がつくられる。
減数分裂は、精子や卵のような生殖細胞をつくるための特別な細胞分裂です。 - 生物が自分と同じ種類のなかまをふやすこと。
自分と同じ種のなかまが増えることが生殖です。 - オスとメスでなかまをふやすこと。
オス・メスで生殖することを有性生殖といい、受精という方法があります。 - オスとメスに関係なくなかまをふやすこと。
無性生殖ではオス・メスの区別がありません。 - 両親からそれぞれ半分ずつ染色体を受け継ぎ、親と異なる染色体の組み合わせを持つから。
有性生殖では、両親から半分ずつ染色体を受けつぐので、多様性が生まれ、環境の変化に対応しやすくなるというメリットがあります。 - 親と全く同じ染色体を持つから。
無性生殖でできた子は、親のクローンになります。 - 親の生殖細胞どうしの核が合体すること。
「生殖細胞どうしの核が合体する」ということを書くこと。 - 受精卵が細胞分裂を繰り返し、子の体をつくっていく現象。
発生は体細胞分裂ですが、分裂後に細胞が大きくならないという特徴もあります。 - 花粉が乾燥するのを防ぐため。
花粉は乾燥に弱、乾燥すると花粉管がのびません。 - メリットは、親と異なる染色体の組み合わせになるので、環境の変化に対応しやすい。デメリットは、数をふやすのに都合が悪い。
「環境の変化」、「数の増え方」の両方に触れること。 - メリットは、数をふやすのに都合が良い。デメリットは、親と全く同じ染色体の組み合わせになるので、環境の変化に対応しにくい。
「環境の変化」、「数の増え方」の両方に触れること。 - 生物が持つ形や性質。
男性や女性、天然パーマやストレートなども形質です。 - 親の形質が子に伝わること。
形質が伝わる現象を遺伝といいます。 - 親の形質を子に伝えるもの。(形質を表す元となるもの。)
染色体には遺伝子が存在し、それが子に伝わることで形質が遺伝します。 - 遺伝子の本体。
形質を子に伝える遺伝子は、デオキシリボ核酸(DNA)という物質でできています。 - 代を重ねても、親と全く同じ形質を表す個体。
純系の他に「系統」や「品種」とも呼ばれます。 - 対になっている遺伝子が別れて、それぞれ別の生殖細胞に入ること。
分離の法則はメンデルによって発見された遺伝の法則です。 - 子に現れやすい形質。
優れている形質という意味ではありません。 - 子に現れにくい形質。
劣っている形質という意味ではありません。 - 自分の花の中や、同じ株の花どうしで受粉すること。
例えば、Aaの遺伝子を持つ個体とAaの遺伝子を持つ個体が受粉するなどです。 - 他の株でできた花粉が受粉すること。
遺伝子の組合せが異なる個体どうしの受粉とも言えます。
【記述問題】力と運動・仕事とエネルギーの記述問題
次の問いに答えなさい。
- 2力つり合いの条件を答えよ。
- 力の合成とはどのようなことか。簡単に説明せよ。
- 力の分解とはどのようなことか。簡単に説明せよ。
- 速さとは何か。簡単に説明せよ。
- 平均の速さとは何か。簡単に説明せよ。
- 瞬間の速さとは何か。簡単に説明せよ。
- 作用・反作用の力は互いにどのような関係にあるか。
- 等速直線運動をしている物体の運動の方向にはたらく力について簡単に答えよ。
- 一定の角度の斜面を下る物体の運動の方向には、どのような力がはたらいているか。
- 等速直線運動とはどのような運動か。
- 慣性を簡単に説明しなさい。
- 身近な慣性の例を挙げなさい。
- 仕事をしたとはどのようなことか。簡単に説明しなさい。
- 仕事率とは何か。簡単に説明しなさい。
- 仕事の原理とは何か。簡単に説明しなさい。
- エネルギーとは何か。「仕事」という語句を使って説明せよ。
- 位置エネルギーとは何か。「高さ」「質量」という語句を使って説明せよ。
- 運動エネルギーを大きくするにはどうすればよいか。
- 弾性エネルギーとは何か。簡単に説明しなさい。
- 力学的エネルギーの保存とは何か。「空気の抵抗」「力学的エネルギー」という語句を使って説明しなさい。
- 実際のジェットコースターでは、力学的エネルギーが保存されず、元の高さまで上がってくることはできない。その理由を簡潔に答えなさい。
- エネルギーの保存とは何か。簡潔に答えよ。
【解答】力と運動・仕事とエネルギーの記述問題解答
- 2力の大きさが等しく、向きが反対で、一直線上ではたらく。
解説:「一直線上で」は「同一直線上で」や「同一作用線上で」でも構いません。 - 1つの物体にはたらく2力を、同じはたらきをする1つの力に置き換えること。
解説:簡単に言うと、2力を足し合わせることです。 - 1つの力を、これと同じはたらきをする2つの力に分けること。
解説:力の合成の逆になります。 - 単位時間当たりの移動する距離のこと。
解説:1秒あたりの移動距離が秒速、1分あたりの移動距離が分速、1時間あたりの移動距離が時速になります。 - ある距離を最初から最後まで一定の速さで進んだとして求める速さ。
解説:通常の計算で求める速さは、すべて平均の速さになります。「一定の」がキーワードです。 - ごく短い時間に移動した距離をもとに求めた速さ。
解説:「ごく短い時間」がキーワード。スピードメーターの速さなどが瞬間の速さを示しています - 同時にはたらき、大きさが等しく、向きが反対で、一直線上にある。
解説:「大きさが等しい」「向きが反対」を必ず入れること。 - 運動の向きと同じ向きに力がはたらいていない。
解説:運動の向きや運動の向きと逆向きに力がはたらかない場合は、物体の速さが変化しません。 - 運動の方向と同じ向きに一定の大きさの力がはたらき続ける。
解説:「一定の大きさ」がポイント。だんだん力が大きくなったりすることはありません。 - 時間がたっても速さが一定で変化しない運動。
解説:速さが変わらないことを書いておくこと。 - 物体に外から力がはたらかない場合、静止している物体は静止し続けようとし、運動している物体は等速直線運動を続けようとする性質。
解説:〜性質。と聞かれた場合は「慣性」。〜法則。と聞かれた場合は「慣性の法則」と答えること。 - 電車が急ブレーキをかけると、体が電車の進行方向に傾いた。
解説:電車が急発進した場合や、ダルマ落としのことを説明してもいいです。 - 物体に力を加え、力の向きに物体を移動させたとき、力は物体に仕事をしたという。
解説:「力の向き」、「移動させる」が入っていないといけません。 - 1秒間にする仕事の量。
解説:「1秒あたり」にする仕事が仕事率です。 - 道具を使って仕事をしても、手で直接する場合と仕事の大きさが変わらないこと。
解説:「そのまま仕事をしても道具を使って仕事をしても、仕事の大きさがかわらない」を説明すること。 - 他の物体に仕事をする能力。
解説:「仕事をする能力」がキーワード。 - 基準面よりも高い位置にある物体がもつエネルギーで、高さと質量に比例して大きくなる。
「基準面よりも」を忘れないように入れること。 - 物体の質量を大きくするか、物体の速さを大きくする。
解説:運動エネルギーは物体の質量に比例し、速さの2乗に比例します。 - 変形したばねやゴムなど、元の形に戻ろうとする物体が持つエネルギー。
解説:元の形に戻ろうとする物体が持つエネルギーを弾性エネルギーと言います。 - 空気の抵抗や摩擦がはたらかない場合、力学的エネルギーが一定に保たれること。
空気の抵抗や摩擦がはたらくと、力学的エネルギーの一部が熱エネルギーなどに変換されます。 - 空気の抵抗や摩擦などにより、力学的エネルギーの一部が熱エネルギーなどに移り変わるため。
日常生活では、必ず空気の抵抗や摩擦がはたらくため、力学的エネルギーは保存されません。 - エネルギーのすべての移り変わりを考えると、その総量が変化しないこと。
力学的エネルギーの保存とは意味が異なるので、混同しないように。
【記述問題】イオンの記述問題
- 原子1つの中ある陽子の数と電子の数はどうなっているか。
- 陽子1個の持つ電気の量と、電子1個が持つ電気の量はどうなっているか。
- 原子は、電気的にどのようになっているか。
- イオンとは何か。「原子」「電気」という語を使って説明せよ。
- 原子が陽イオンになるためには、どのようなことが起こる必要があるか。
- 原子が陰イオンになるためには、どのようなことが起こる必要があるか。
- 水素イオンは、水素原子が何を何個、どうすることでできるか。
- 塩化物イオンは、塩素原子が何を何個、どうすることでできるか。
- 銅イオンは、銅原子が何を何個、どうすることでできるか。
- 電離とはどのような現象か。「物質が水に溶けて、」という書き出しで簡単に答えよ。
- 電解質とはどのような物質か。
- 非電解質とはどのような物質か。
- 水溶液に電流が流れるかどうか調べるとき、調べる水溶液を変える際に、電極をどうする必要があるか。
- 水溶液に電流が流れるかどうか調べるときは、安全上何に注意する必要があるか。
- 塩酸などの水溶液が手に付いた場合は、すぐにどうする必要があるか。
- 塩酸に電流を流すと、陽極と陰極から気体が発生するが、陰極に発生する気体よりも陽極に発生する気体のほうが少なくなっていた。この理由を、陽極に発生する気体の名称を使って説明せよ。
- 塩酸を電気分解したときに、陽極に発生する気体を調べる方法と、その結果を簡単に説明せよ。
- 塩酸を電気分解したときに、陰極に発生する気体を調べる方法と、その結果を簡単に説明せよ。
- 塩化銅水溶液は青色の水溶液であるが、電気分解を進めると、水溶液の色はどのように変化していくか。
- 5の理由を簡単に説明せよ。
- 塩化銅水溶液を電気分解したとき、陰極に赤褐色の物質が付着していた。この物質が金属であることを調べる方法を、1つ簡単に説明せよ。
- 水を電気分解するとき、水に水酸化ナトリウムを溶かす理由を説明せよ。
- 塩酸を電気分解したとき、陽極では何イオンが電子をどうのようにして、何に変化しているか。
- 塩酸を電気分解したとき、陰極では何イオンが電子をどうのようにして、何に変化しているか。
- 塩化銅水溶液を電気分解したとき、陽極では何イオンが電子をどうのようにして、何に変化しているか。
- 塩化銅水溶液を電気分解したとき、陰極では何イオンが電子をどうのようにして、何に変化しているか。
- 化学電池とは、何エネルギーを何エネルギーに変換しているか。
- 化学電池として電流を取り出すには、何に何を入れる必要があるか。簡単に説明せよ。
- 化学電池は、金属のイオン化傾向を利用しているが、イオン化傾向とは何か。簡単に説明せよ。
- 亜鉛板と銅板をうすい塩酸に入れ電池をつくったとき、亜鉛板ではどのような変化が起こっているか。発生するイオンの名称や電子のやり取りを簡単に説明せよ。
- 亜鉛板と銅板をうすい塩酸に入れ電池をつくったとき、銅板ではどのような変化が起こっているか。変化するイオンの名称や電子のやり取りを簡単に説明せよ。
- 備長炭電池をつくるとき、備長炭に食塩水をしみこませた紙を巻き付け、その上にアルミニウムはくを巻き付ける。このとき、どうならないように巻く必要があるか。
- 燃料電池とは、何という物質が何になるときに電気エネルギーを得ているか。
- 一次電池と二次電池の違いを説明せよ。
- 酸とは何か。イオンの名称を使って説明せよ。
- 酸性の水溶液は、何色リトマス紙を何色に変化させるか。
- 酸性の水溶液に、スチールウールを入れるとどうなるか。
- アルカリとは何か。イオンの名称を使って説明せよ。
- アルカリ性の水溶液は、何色リトマス紙を何色に変化させるか。
- アルカリ性の水溶液にフェノールフタレイン溶液を入れると、何色から何色に変化するか。
- ガラス板に硝酸カリウム水溶液で湿らせたろ紙を乗せ、それらを金属製のクリップではさみ、電流を流し、塩酸や水酸化ナトリウム水溶液の中にあるイオンを調べる実験をするとき、ろ紙を硝酸カリウム水溶液で湿らせる理由を簡単に答えよ。
- 中和とは何か。「酸とアルカリの水溶液を混ぜると、」という書き出しで簡単に説明せよ。
- 中和とは何か。関係する2つのイオンの名称と生じる物質名を使って、簡単に説明せよ。
- 中和でできる塩はどのようなイオンが変化してできるか。
- 中和が起こるとき、水溶液の温度はどうなるか。
- 硫酸と水酸化バリウム水溶液を混ぜると、白い沈殿ができるのはなぜか。
- 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜ、完全に中和させたとき、水溶液に電流は流れるか。理由も含めて答えよ。
- 硫酸と水酸化バリウム水溶液を混ぜ、完全に中和させたとき、水溶液に電流は流れるか。理由も含めて答えよ。
- うすい塩酸に水酸化ナトリウムを水溶液を入れていくとき、水溶液中に水酸化物イオンがしばらく増えない理由を説明せよ。
【解答】イオンの記述問題解答
- 陽子の数と電子の数は等しくなっている。
+の電気をもつ陽子とーの電気を持つ電子の数が等しくなっています。 - 等しくなっている。(同じである。)
1つの陽子と1つの電子の電気の大きさは等しくなっています。 - 電気的に中性になっている。(電気を帯びていない。)
原子は全体的に電気を帯びていないということがポイントです。 - 原子が電気を帯びたもの。
原子が電気を帯びると名前がイオンに変わります。 - 原子が電子を失う必要がある。
ーの電気を帯びた電子が原子から出ていくと全体的に+の電気を帯びます。これが陽イオンです。 - 原子が電子を受け取る必要がある。
ーの電気を帯びた電子が原子に入ってくると全体的にーの電気を帯びます。これが陰イオンです。 - 水素原子が電子を1個失ってできる。
水素原子は必ず陽イオンになります。 - 塩素原子が電子を1個受け取ってできる。
塩素原子は必ず陰イオンになります。 - 銅原子が電子を2個失ってできる。
銅イオンは電子を2個失ってできる2価の陽イオンです。 - 物質が水に溶けて、陽イオンと陰イオンに分かれること。
電離すると、水溶液に電流が流れます。 - 水に溶けると電離する物質。
電解質は多数存在するので、非電解質を覚えましょう。 - 水に溶けても電離しない物質。
砂糖、エタノール、デンプンのりなど有機物が非電解質です。 - 精製水で洗う。
蒸留水でもOKです。 - 有毒な気体が発生する恐れがあるため、換気を十分に行う。
食塩水や塩酸などを電気分解すると、有毒な塩素が発生します。 - 流水で洗う。(大量の水で洗う。)
タオルで拭いてもダメです。大量の水で洗い流し、保健室に直行です。 - 陽極から発生する塩素は水に溶けやすいから。
水素と塩素は同じ体積分発生していますが、塩素が水に溶けやすいので陽極に気体がたまりません。 - 赤インクをしみこませたろ紙を近づけると、色が抜けて白くなる。
塩素には漂白作用があります。 - マッチの火を近づけると、音を立てて燃える。
水素が燃えた後は水が生じることも覚えておきましょう。 - しだいにうすくなっていく。
塩化銅水溶液は青色の水溶液です。電気分解を進めると色がうすくなります。 - 水溶液中の銅イオンが減少するから。
塩化銅水溶液の青色の正体は銅イオンCu²⁺です。 - 磨いて金属光沢が出るか調べる。(電流が流れるか調べる。)
陰極に析出する銅には金属の性質があります。 - 小さな電圧で電気分解を進めるため。(電流を流れやすくするため。)
したがって、水の電気分解は、水酸化ナトリウム水溶液の電気分解であるともいえます。 - 塩化物イオンが電子を1個失い塩素原子になり、塩素原子が2個結び付いて塩素分子になっている。
2Cl⁻→Cl₂+⊖⊖ - 水素イオンが電子を1個受け取り水素原子になり、水素原子が2個結び付いて水素分子になっている。
2H⁺+⊖⊖→H₂ - 塩化物イオンが電子を1個失い塩素原子になり、塩素原子が2個結び付いて塩素分子になっている。
2Cl⁻→Cl₂+⊖⊖ - 銅イオンが電子を2個受け取り銅原子となり、電極に付着する。
Cu²⁺+⊖⊖→Cu - 化学エネルギーを電気エネルギーに変換している。
化学変化により、化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置が電池です。 - 電解質が溶けた水溶液に、2種類の異なる金属を入れる。
レモンに2種類の金属を差し込むだけで電池になります。 - 金属のイオンへのなりやすさ。
金属にはイオンになりやすい金属とイオンになりにくい金属があります。 - 亜鉛原子が電子を2個失い、亜鉛イオンになっている。
Zn→Zn²⁺+⊖⊖ - 水素イオンが電子を1個受け取り水素原子になり、水素原子が2個結び付いて水素分子になっている。
2H⁺+⊖⊖→H₂ - 備長炭とアルミニウムが接触しないようにする。
したがって、アルミニウムはくよりも食塩水で湿らせた紙の面積を大きくする必要があります。 - 水素と酸素が水になるとき。
燃料電池は、電気を取り出した後に水しか残らないので、クリーンな電池だとも言えます。 - 一次電池は充電ができないが、二次電池は充電ができる。
アルカリ電池などが一次電池、鉛蓄電池などは二次電池になります。 - 水に溶けると水素イオンを生じ、水溶液が酸性になる物質。
酸性の水溶液の正体は、水溶液中の水素イオンH⁺なのです。 - 青色リトマス紙を赤色に変える。
その他にも、BTB溶液は黄色になります。 - 水素が発生する。
鉄が鉄イオンになって溶け、生じた電子を水素イオンが受け取り水素が発生します。 - 水に溶けると水酸化物イオンを生じ、水溶液がアルカリ性になる物質。
アルカリ性の正体は、水溶液中の水酸化物イオンOH⁻になります。 - 赤色リトマス紙を青色に変える。
BTB溶液だと青色になります。 - 無色透明から赤色に変わる。
フェノールフタレイン溶液は、アルカリ性の水溶液と反応し無色透明から赤色に変色します。 - 電流を流れやすくするため。
イオンが移動しやすい状態にします。 - 酸とアルカリの水溶液を混ぜると、お互いの性質を打ち消しあい、水と塩ができる反応。
水素イオンと水酸化物イオンが打ち消し合います。 - 水素イオンと水酸化物イオンが結び付き、水ができる反応。
H⁺+OH⁻→H₂O - 酸の陰イオンとアルカリの陽イオンが結び付いてできる。
HCl+NaOH→H₂O+NaCl - 上昇する。
中和反応は発熱反応になります。 - 水に溶けにくい硫酸バリウムという塩ができるから。
硫酸+水酸化バリウム水溶液→水+硫酸バリウム - 水溶液中にナトリウムイオンと塩化物イオンがあるので、電流は流れる。
完全中和した状態でもNa⁺とCl⁻が電離した状態で存在します。 - 水溶液中にイオンが全くない状態になるので、電流は流れない。
生じる塩がBaSO₄で電離しにくい物質です。 - うすい塩酸中にある水素イオンと結びつき、水になるから。
水素イオンが無くなるまで、水酸化物イオンは増加しません。
【記述問題】天体分野の記述問題
- 地球の自転とはどのような運動か。運動する方角も入れて説明せよ。
- 太陽や星が、一日を通して東から西に動いていくように見えるのは、地球がどのような運動をしているからか。簡単に説明せよ。
- 太陽や星の日周運動とはどのような運動か。方角も入れて説明せよ。
- 天球とは何か。「太陽や星が、」という書き出しに続けて、簡単に説明せよ。
- 天頂とは何か。「観測者」「天球」という語を使って説明せよ。
- 太陽の南中とは何か。簡単に説明せよ。
- 太陽の南中とは何か。「天の子午線」という語を使って説明せよ。
- 南中高度はどのような角度か。「太陽が真南に来たときの、」の書き出しで、「地平面」という語を使って説明せよ。
- 東の空では、太陽や星は時間が経つにつれてどのように運動するか。
- 北の空では、星は一日を通してどのように運動するか。「北極星」という語を使って説明せよ。
- 北極星が一日を通して動かない理由を、簡単に説明せよ。
- 太陽の一日の動きを透明半球にサインペンで記録するとき、どのように記録するか。「サインペン」「観測者」という語を使って説明せよ。
- 観測地点よりも真東に30°離れた地点では、太陽の南中高度や南中時刻はどのように変化するか。
- 観測地点よりも真南に30°離れた地点では、太陽の南中高度や南中時刻はどのように変化するか。
- 地球の公転とはどのような運動か。簡単に説明せよ。
- 地球が公転することで、同じ時刻に見える星の位置はどのように変化するか。方角を入れて説明せよ。
- 季節ごとに見える星座が変わるのは、地球がどんな運動をしているからか。
- 四季の星座とはどのような星座か。
- 夏にオリオン座が観察できない理由を、簡単に説明せよ。
- 星が南中する時刻は、地球の公転の影響で、1か月間でどのように変化するか。
- 黄道とは何か。
- 黄道上の太陽の動き方を、方角や角度を入れて説明せよ。
- 黄道上を太陽が動いていくように見えるのは、地球がどのような運動をしているからか。
- 黄道12星座が、黄道付近に見える理由を、「公転面」という語を使って説明せよ。
- 地球の地軸は傾いているが、どのように傾いているか。「公転面に立てた垂線から、」という書き出しで、簡単に説明せよ。
- 季節の変化や、太陽の南中高度、日の出・日の入りの位置が変化するのはなぜか。簡単に説明せよ。
- 春分の日と秋分の日の太陽の動き方について説明せよ。
- 夏至の日の太陽の動き方について説明せよ。
- 冬至の日の太陽の動き方について説明せよ。
- 赤道上の地域で、春分の日や秋分の日、太陽はどのように動くか。簡単に説明せよ。
- 夏に気温が高くなる理由を、「南中高度」「昼の時間」という語を使って説明せよ。
- 地球の地軸が傾いていなかったとすると、1年を通して太陽の南中高度はどのように変化するか。
- 日本で夏至の日、北極では太陽はどのように動くか。
- 北半球で高緯度の地域ほど、夏の日の昼の時間はどうなるか。
- 恒星とはどのような天体か。
- 惑星とはどのような天体か。
- 衛星とはどのような天体か。
- 太陽の表面にみられる黒点が黒く見える理由を、簡単に答えよ。
- 太陽の黒点が時間の経過とともに移動するのはなぜか。理由を答えよ。
- 太陽の像の中心部分では円形に見えていた黒点が、周辺部に移動すると楕円形に見える理由を答えよ。
- 太陽を観察するときにやってはいけないことは何か。
- 太陽を天体望遠鏡で観察するとき、どのように観察するか。
- 太陽投影板に映った太陽の像は、肉眼で見たときと比べてどのように見えるか。
- 太陽投影板に太陽の像を映していたが、時間の経過とともに、太陽の像が投影版からずれていった。この理由を簡単に説明せよ。
- 月の形が月日の経過とともに変化する理由を、簡単に答えよ。
- 毎日同じ時刻に月を観察すると、月の見える位置はどのように変化するか。
- 月はいつも地球に対して同じ面を向けているので、月の裏側は観察できない。なぜ月の裏側が観察できないのか。月の運動に着目して簡単に答えよ。
- 太陽の直径は月の直径の約400倍の大きさがあるが、地球から見るとほぼ同じ大きさに見える。この理由を簡単に答えよ。
- 日食とはどのような現象か。
- 月食とはどのような現象か。
- 日食は、「月」「地球」「太陽」がどのような位置関係になったときに起こるか。
- 太陽系の惑星は8つあるが、ほぼすべて黄道付近で観測できる。この理由を簡単に答えよ。
- 太陽系の惑星は、地球型惑星と木星型惑星に分類されるが、地球型惑星の特徴を「密度」「公転周期」という語を使って説明せよ。
- 地球型惑星がおもに岩石でできているのに対し、木星型惑星はどのようにできている特徴があるか。
- 内惑星とはどのような惑星か。
- 内惑星である金星が、真夜中に観察できない理由を簡単に説明せよ。
- 金星を観察し続けると、金星の見かけの大きさや、光っている部分の面積が変わり満ち欠けする。この理由を簡単に説明せよ。
- 明けの明星の見え方を、見える時間帯、見える方角について説明せよ。
- 太陽ー金星ー地球を結ぶ角度が90°のとき、金星はどのように見えるか。
- 銀河とは何か。
- 銀河系とは何か。
- 天の川は、地球からどの方向に見えるか。
【解答】天体分野の記述問題解答
- 地球が地軸を中心に、西から東に1日で360°回転する運動。
1時間で15°西から東に自転しています。 - 地球が西から東に自転しているから。
- 地球の自転の影響で、太陽や星が東から西に動いていくように見える運動。
- 太陽や星が運動している見かけの空。
- 観測者の真上の天球の部分。
- 太陽が真南に来て、最も高くなること。
- 太陽が天の子午線を通過するとき。
- 太陽が真南に来たときの、地平面から太陽までの高さを表す角度。
- 右斜め上に1時間に15°動いていくように見える。
- 北極星を中心に、反時計回りに一日に360°動いていくように見える。
- 地球の地軸の北の延長線上付近にあるから。
- サインペンの先端の影が、観測者の位置と一致するように印を入れる。
- 南中高度は変化しないが、南中時刻は2時間早くなる。
- 南中高度は30°低くなるが、南中時刻は変化しない。
- 太陽を中心に、地球が1年で360°回転すること。
- 1か月で30°東から西に動いていくように見える。
- 太陽のまわりを1年間で360°公転しているから。
- その季節に真夜中に南の空に見える星座。
- 夏に太陽と同じ方向に見えるため。
- 1か月で2時間早くなる。
- 地球の公転の影響で、太陽が星座の間を動いていくように見える道筋のこと。
- 1か月で30°西から東に動いていくように見える。
- 地球が太陽を中心に公転しているため。
- 地球の公転面とほぼ同じ面上に位置しているから。
- 公転面に立てた垂線から23.4°傾いている。
- 地球の地軸が傾いたまま、太陽のまわりを公転しているから。
- 日の出の位置が真東で、南の空で南中し、日の入りの位置が真西になる。
- 日の出の位置が最も北側になり、南中高度が最も高く、日の入りの位置も最も北側になる。
- 日の出の位置が最も南側になり、南中高度が最も低く、日の入りの位置も最も南側になる。
- 日の出の位置は真東で、南中高度が90°になり、日の入りの位置は真西になる。
- 南中高度が高く、昼の時間も長くなるため、地面にあたる光の量が多くなるから。
- 1年を通して太陽の南中高度は変化しない。
- 地平線と平行に動いていくように見え、太陽は一日中沈まない。
- 短くなっていく。
- 自ら光を放つ天体。
- 恒星の周りを公転する天体。
- 惑星の周りを公転する天体。
- 周りよりも温度が低いから。
- 太陽が自転しているから。
- 太陽が球形だから。
- 直接肉眼で観察すること。
- 太陽投影板に太陽の像を映し観察する。
- 東西が逆に見える。
- 地球が自転をしているから。
- 太陽の光を反射しながら地球の周りを公転しているため、月の光っている部分の見え方が異なるから。
- 西から東に移動していく。
- 月の自転と公転の向きが同じで、自転周期と公転周期も同じだから。
- 地球から太陽までの距離が、地球から月までの距離の約400倍あるから。
- 太陽が新月にかくされていき、太陽の全部または一部が欠ける現象。
- 満月が地球の影に入って、月の一部または全部が欠ける現象。
- 太陽、月、地球の順番に一直線に並んだとき。
- 太陽系の全部の惑星の公転面がほぼ同じだから。
- 密度が大きく、公転周期が短い。
- 厚いガスにおおわれている。
- 地球よりも公転軌道が内側にある惑星。
- 地球よりも公転軌道が内側にあるから。
- 地球よりも内側を公転し、公転周期も地球より短いため、地球との距離が変化し、金星の輝いている部分の見え方も変化するから。
- 明け方東の空に見える。
- 半分光って見え、太陽から最も離れて見える。
- 非常に多くの恒星の集団。
- 太陽系を含む銀河。
- 地球から銀河系の中心方向に見える。
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